当社は「港湾」を主軸に、「空港」「海岸」「河川」といった社会資本整備のソフトな領域を事業対象としてきた建設コンサルタントです。

　創立後30年とまだ歴史は浅いものの、港湾等の空間整備や物流効率化、ウォーターフロント整備、港湾・空港を核とした地域振興などに関する調査・計画・設計を一貫して手掛け、それらの業務に従事する中で、歴史的港湾環境の整備、パブリックアクセス、ポートセールス、港湾物流モデルの開発と社会実験、港湾景観整備、みなと文化の振興等、港湾系建設コンサルタントの中でも、特徴的なソフト業務の実績を積み重ねてきました。

　翻って、21世紀に入り、2050年の超長期展望が国内外・各界から提起される昨今ですが、世界三極に占めるアジアのポジションの飛躍的拡大、国内外における港湾・空港間の競争の激化、国内における産業構造の成熟化と少子・高齢化、国土強靱化、地球環境への対応の必要性の増大、財政のさらなる逼迫等々、日本はこれからかつてない変化と混迷の状況を迎えるものと予見されます。

　そのような状況の中、日本の港湾をはじめとする社会資本には、これまで以上に新たな役割、取り組みが求められているものと認識しており、このため、当社では引き続き港湾や地域の個性・特性、ユーザーのニーズを基本としつつも、グローバルな先見性と先鋭的な計画センスをもって、社会資本整備のより効果的な取り組みについて新たな視点から提案し、実現に向けて行動していくことを目指します。