みなとのにぎわいづくり
Harbor Revitalization
クルーズ客船の寄港拡大と地域振興

クルーズ客船は、快適な設備やサービス、エンターテイメントなどを提供する、乗ること自体が楽しみとなる旅行手段ですが、寄港地では旅客が下船してツアーに参加したり、それぞれ気ままに観光したりします。また、貨物船とは異なる優雅な船体は、それ自体が港の風景を構築する特徴的な要素として港を訪れる方々の注目を集めます。こうしたクルーズ客船の寄港を促進し、観光振興、地域振興に結びつけることが求められています。
当社は、クルーズ客船に対応した港湾施設利用のあり方から、各港湾管理者等が行うクルーズ客船の誘致の方法、クルーズ客船の誘致による地域振興の方策等に関する調査・研究に関わってきました。
今後も、クルーズ客船の誘致や活用による水辺空間の活性化、ひいては観光振興等に取り組みます。
プレジャーボート・スーパーヨット及び公共・三セクマリーナの利用促進
わが国において保有されているプレジャーボートは減少傾向にあり、マリンレクリエーション全体が低調な状況にあります。一方、昨今では、全長80ftを越えるスーパーヨットといわれる富裕層等の個人が所有する大型船舶が日本にも寄港するようになり、その受入を積極的に行うべく対応する施設もみられています。
当社はこれまで放置艇問題やプレジャーボートの係留保管施設の計画・整備等に携わってきました。今後は、プレジャーボートに加え、スーパーヨットを活用したマリンレジャーの振興に取り組みます。
また、国内の公共・三セクマリーナは、バブル期前後に整備され、リニューアルや管理運営体制の見直しが求められています。PPP・PFIを活用した公共・三セクマリーナの利用促進に取り組みます。

港湾緑地の活用と都市との連携

港湾緑地は、人々が港の魅力を体験できる空間です。この港湾緑地等を対象に新たなにぎわい空間を創出するため、国土交通省港湾局は、カフェ等の収益施設の整備を行う民間事業者に対し、港湾緑地等の貸付けを可能とする「港湾環境整備計画制度(みなと緑地PPP)」を創設しました。
今後、この新たな制度の活用も含め、港湾緑地の魅力を引き出すことのできる活用に取り組むとともに、併せて、港湾空間や港湾緑地を活用するための背後地との連携についても取り組みます。